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第1章 大学時代 -俳優からサラリーマンへ- ←今ここ
こんにちは。
「ライフスタイリスト」のリョータです。
今日は第1章ということで、
ボクの生い立ち〜大学時代、
そして大学から就職に至るまで。
について書いていきたいと思います。
1986年、ボクは大阪の池田という街で、
小さなブティックを経営する両親の2人兄弟の次男として、生まれました。
芸能好きな母親の影響もあり、「将来は大物芸能人になるから!!」
という根拠のない(しかし今となっては非常に有難い言葉だと本当に思います。。)
ポジテイブな言葉をかけ続けられて、ただならぬ愛情を受けて育てられました。
生まれた時から、両親は自分でブティック(今で言うセレクトショップ)経営をしていたので、
今思い返すと、「父親がスーツを着て会社に朝から出勤」というトレンディードラマでよく見るシーンを、
一回も見た事がない。。。
なので、当時、自分は周りの友達と比べても一風変わった家庭なんだと思っていました。
商売人の家で育った人は、子供の頃からあまり両親がかまってくれなかった、
と感じる人も多いそうですが、ボクの場合は違いました。
家の近くにお店があったので、よく遊びに行って、
両親のそばで、お客様へ接客や販売をしている現場(いわゆる「客商売・経済活動」)を
いつも見続けていたからです。
それは今思えば、ものすごい貴重な経験をさせてもらっていたと思います。
小学生の頃のボクはよく母親に「自分のお店だから休みたい時に休めていいね。」
と言っていました。子供の考えることはいつもシンプルです(笑)
「そんなことできないわよ!」と母は言って、あまり休みも取らずにお店を頑張っていた両親でしたが、
当時は「なぜ休まないのか?」という、その理由が分かりませんでした。
そして、すくすくと高校生まで育ち、(すごい省略しますw)
「このお店の売上があるから、うちの家庭は成立しているんだ!」という衝撃的な事実に気づくのに、
大学生になるまでかかりましたが(笑)、今の自分が持っている経済感覚・マーケット感覚は間違いなく、
この家庭環境がベースにあったからだと思います。
そんな両親に心から感謝しています。
さて、ここからが18歳以降のボクのSTORYなのですが、
そもそもボクは「(大物芸能人になるという)母親の教え」が根底にあり、
俳優になる為に上京を決意しました。
今だにそうですが、昔から決断する理由はいつも「極めてシンプル」でした。
「やりたいから、やる。」
「やりたくないことは、やらない。」
このままの「価値観」で今まで生きてこれてるのが我ながらすごいと思います。(笑)
しかし、「上京するなら大学はいくように!しかも国立ね。」
という厳しい条件をいきなり突きつけられ、
高校3年間は、バスケット・芝居・勉強の中でも、「勉強」を死ぬ気で頑張り、
横浜国立大学経済学部になんとか無事に入学することになりました。
大学では「経済」は学ばず、「遊び」と「俳優活動」に明け暮れましたが、
それと同時に、日雇いバイトを何個も繰り返しながら、
超実践的サバイバル生活を経験しながら、
「お金がないと不自由だ!」という哲学を学びました(笑)。
「社会で自立して生きていくことがこんなに大変なのか!?」と。。
将来に絶望感すら覚え始めて来た頃です。
俳優活動も少しは芽が出始め、小さな舞台や映画に出演する機会なども頂いたのですが、
ある時、ボクはふと思ったのです。
「果たして俺はこれで食っていけるのか?」
「そもそも実際やってみて俺はこの仕事が好きか?」
「成功に至るまでに、努力よりも運が左右するようなこの仕事に人生を捧げて本当に良いのか?」
「3度の飯より芝居が好き!!貧乏でも芝居が出来たら幸せだ!というぐらいの情熱をこの仕事にかけれるか?」
強く何度も何度も「自問自答」を繰り返した。
答えは、あきらかな「NO」だった。
そして、その時。
ボクは自分の「言葉にできない、心の奥底の感情」を見つける事ができた。
「そうだ!俺は本当の本当は、俳優になりたいんじゃなくて、大物になりたかったんだ!!」
今は言語化できますが、当時高校生だった僕にとっての「大物(成功者)」のイメージは、
「芸能人」だったんです。(笑)
大学3年の夏、
ボクはその衝撃的な事実(情報の少ない選択肢の中で選んだ「手段」が「俳優」だっただけ)に気づいた。
目的と手段に微妙なズレが生じていた。。。
今思うと、あの時、人生について真剣に考えて本当によかったと思います。
少し選択が違えば、もしかしたら、全く違う人生になっていたのだから。
今が幸せなだけに、本当に強くそう思うのです。
そんなSTORYがあり、
22歳のボクは、「人の人生に大きな影響を与える仕事がしたい!」という、
自分が本質的に「やりたいこと」を明確にイメージする事ができるようになり、
当時からそのパワーがすげぇ!!!と思っていた「TV・映画業界」に就職する事を決意したのであった。
へ続く。